間仕切りプロジェクトとは


間仕切りプロジェクトイメージ

 間仕切りプロジェクトとは、建具家具普及協議会において木材加工の専門業者、住宅、商業施設に関わるデザイナーや建築家、また、薬剤師で予防医学のプロフェショナルやプロデューサーなどが中心となり、日本の風土に適した建具「間仕切り」を和洋の垣根を超え、また新しい用途やデザインと機能性を備えた商品を開発し、その魅力を発信してまいります。

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森のこと


森の現状

森のイメージ1

 我が国の森林面積は、約2,500万ヘクタールで国土面積の約3分の2に相当し、フィンランドやスウェーデンに次ぐ世界でも有数の森林国といえますが、木材自給率は約30パーセントで使用する木材の約70パーセントを輸入に頼っています。 戦後の復興のための拡大造林政策により増加した人工林の木材は、当時は薪や木炭などでエネルギー資源としての役割があったものの、石油やガスの登場により木材がエネルギー資源としての役割を果たさなくなった今となっては森は放置され、間伐や伐採が行われることなく、林業は衰退し森は健全性を失っています。

コンクリート社会から木の社会へ

森のイメージ2

(1)森林の多面的機能を保持します。 森林を整備することは
 • 水源の涵養
 • 林産物の供給
 • 土砂災害の防止
 • 二酸化炭素を吸収する機能(地球温暖化防止)となります。
また、木材は
(2)人にやさしい素材
1.心地よい湿度
2.温かい
3.香りによるリラックス効果(ストレスをやわらげ、リラックスさせる効果、血圧が下がる)
が得られます。そして
(3)農山村地域の活性化に貢献
木材の自給力向上によって健全な森林整備と、働き手の増加。農村地域を活性します。

私たちにできること

 国産材の利用をさらに広げるために2010年に公共建築物等木材使用促進法が施行され、公共建築物の木造化、内装木質化が推進されることとなりました。
森林林業再生プランの目標は、2020年までに木材自給率を現在の24%から一気に50%まで上げよう、と言うものです。
公共建築物の木造化・木質化の民間建築物への波及も期待されています。公共建築物や再生可能エネルギーなど用途はますます多様になっていきますが、私たちはもっと、身近に手軽に取り入れる方法がないかと考え、暮らしの中に、そして働く人々の職場の木質化を推進しています。

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間仕切り


建具の歴史

建具のイメージ

 建具の歴史は古く、入口をふさぐために動く壁として縄文、弥生時代に存在しましたが、平安時代に入ると、住宅の間仕切りとして寝殿造りによる几帳や屏風で仕切る暮らし方がなされました。日本の木々は、その特徴を生かし、春夏秋冬の四季折々の暮らしの中で、木々に含む水分は、湿気時には吸収、乾燥時には放出して室内湿度を調整する役割もあります。空間を仕切り、そして光や風を調節しています。


日本人の生活文化と美意識

日本人の美意識のイメージ

 平安時代、衝立や屏風で、広い空間を仕切り、またある時は解放し、あいまいさや余韻の中に特有の美意識がつくりだされました。
季節季節に合わせた調度品を整え、儀式のたびに自分のスペースを演出していました。
日本の生活文化と美意識を現在に伝える伝統工芸の多くは、この時代から受け継がれています。
空間をインスタレーションする演出力は、平安時代から美意識として、私たちのなかに育まれていたのかもしれません。
内と外をつなげ、時には隔て、その時折の臨機応変の知恵は、あいまいさ、奥ゆかしさといった日本人の精神構造から生まれたものなのではないでしょうか。

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働き方と木質空間


健康経営とは

建具のイメージ

 働き方改革の中でも健康経営の重要性が叫ばれていますが、健康経営とは従業員の健康管理を経営的視点から考え、 戦略的に実践することですが、企業にとって従業員が健やかであることが大切です。現状は、労働時間削減の取り組みが先行していますが、我々は、空間の改革に結びつけたいと考えています。
そこで、単にデザインだけでなく、予防医学の視点から、木材の抗ストレスの効果や人の五感に与える影響についても研究しています。


プレゼンティズムに木質空間は寄与するか

日本人の美意識のイメージ

 アブセンティズムとは、欠勤や休職を意味しますが、それに対してプレゼンティズムという言葉があり、疾病就業=つまりは、出勤しているものの、心身の健康上の問題で本来のパフォーマンスを発揮できない状態のことをいいます。
勤務していながら、パフォーマンスが発揮できないことは、アブセンティズムよりも生産性が落ちると言われています。体調が悪いなか、長期にわたって仕事をするよりも、しっかりと休んでから仕事に戻った方がトータルの生産性は増します。
プレゼンティズムの向上は、睡眠の質を上げたり、生活習慣を改善したりするなどのほかに、組織の環境としての心理や情緒、健康面の効果を木質化により向上させることができるのではないかと考えています。

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「働く場をもっとストレスフリーに」(武藤順子)



 人は樹木に癒しを求めます。

 樹木は私たちにひらめきを与え、傷ついた心を癒やしてくれます。1982年、当時の林野庁長官の提唱で、森林浴という言葉がうまれました。今では日常のライフスタイルの中に溶け込み、身体に良いとされ、欧米では森林セラピーとして医療の現場で実用化されており、保険が適用される国もあります。

 樹木による癒しの科学的側面を一言でいうと「鎮静」と考えています。 木に含まれる精油がもたらす香りは、ストレスで高まった交感神経を抑え、落ち着かせてくれます。一方、副交感神経が有意に高まり、緊張や抑うつなどの感情尺度が減少します。
このため、集中力が高まり、疲労回復が早くなります。 数値化できる生理応答も明らかになっており、血圧の低下や、末梢および脳血流の増加も報告されています。

 木を見ると、張り詰めた心が、ふっとゆるみます。
木の表面には、ミクロ単位の細かい凹凸があり、これにより光が散乱して反射が弱められるため、目にやさしいのです。 木目の特徴である不規則な模様も見ていて飽きなません。年輪は幾重にも重なりあい、美しく不規則です。この自然界で作られた天然木に存在する「ゆらぎ」が、人の心に安らぎを与えます。

 子供のころ遊んだ積み木に始まり、人は木に触れることに好感を持ちます。かつて森林に立っていた木に、生き物として共感を覚えるからでしょうか。 木の床材の上を歩くと温かく感じ、手で触れるとさらりと心地よく、木のほどよい吸湿性も日常生活にフィットします。

 雨の音や小鳥のさえずりなどの聴覚で感じるもの、木漏れ日などの目で見る景色、そよ風や雪など触れて感じるもの、
森林には、人が本来心地よく感じる要素が豊富にあり、心のバランスが保たれているのです。

忙しいビジネスの現場ではストレスを手放し、心をゆるめる時間、つまり副交感神経の活性が、今一番求められています。 しかし、昨今のオフィスシーンは、等間隔のデスクやスチール製のキャビネットなどの画一化されたオフィス用品で構成され、生産性や効率を考えた幾何学的なものばかりがあふれています。一日の大半を過ごすワーカーにとって果たして優しい環境なのか疑問を感じます。
自分のストレスに目を向けていない人が多いことに、私は危機感を感じています。ストレスを自分の弱さとして無視するのではなく、立ち止まり、見つめて、対策を立てる。この流れが、オフィスでの仕事、環境、健康などの働き方改革につながります。
立ち止まるためには、短くても素の自分に戻れる時間が必要です。好きな本を読む、情報を遮断し心を整える、絵を描くなど、一人一人に合った工夫が必要でしょう。

今回、制作したプロダクトが、オフィスで自分の心をすくいあげる(大事にする)アイテムになる、そんなワクワクした気持ちで応援しています。

参考文献
  日本官能評価学会誌、1, 1, p37-42, 主観評価と生理応答の対応、宮崎 良文 (1997)
  材料、J. Soc.Mat. Sci., Japan、28, 315, 102-108、木材の特性 7.木質材料の 居住特性、満久 崇麿、増田 稔(1979)
塚田敢, 日本建築学会研報, 59, 21 (1961)


武藤順子さん 武藤順子
株式会社ビーフィジカル 代表取締役社長
体育科学博士・薬剤師
東京理科大学薬学部卒業。日本体育大学大学院修了。
野村生物科学研究所、サンド薬品(現ノバルティスファーマ)を経て、医薬翻訳 会社を設立。翻訳本:米国最新治験事情(ライフサイエンス選書)など。
その後、大学院でうつ、運動、ストレスなどを研究。Scientific reports、肥満 研究などに論文を投稿。
現在は予防医学コンサルを主軸に武藤式ダイエット、美容、樹木によるストレス 軽減、商品コンセプト設計支援など幅広く活躍。
ストレスの対処法は、活性酸素など細胞レベルだけでなく、個性を伸ばし脳の使 い方を変える、など全人的アプローチが必要と提唱している。
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「人にやさしいオフィスデザイン」(佐藤浩也)



 オフィスづくりに携わるようになって25年になりますが、この間に大きく変わったことと全く変わらないことがあります。変わったことは、我々ビジネスパーソンを取り巻く環境です。終身雇用・年功序列を前提とした会社との関係は崩れ、活動の主体は組織から個人に加速的にシフトしています。
少しずつ判断の自由度が増え、それに伴う結果責任を負う度合いも高まっていると捉えられます。また、テクノロジーの発展により多くのツールを手に入れたことで、場所や時間に囚われない働き方の選択肢が増えたことも大きな変化です。
 一方で、全く変わらないことは、オフィス環境における最大のテーマが“コミュニケーションとコンセントレーションの両立“であるということです。テレワークへの関心が再燃し、在宅勤務など多様な働き方の実践を促進する企業が増える中、オフィスに求められる要件も変化を見せています。
 昨今の傾向は、コミュニケーション重視の施策がより強化されていると言えます。フリーアドレスを採用する企業が増え、オフィス内のカフェ風な場の人気が高まっているのも、その流れにあります。一方で、コンセントレーションできる場が相対的に減り、それを求める声が大きくなっていることも忘れてはならないポイントです。
 ひとりの経営者として、“社員にとっての選択肢を増やすこと”がこれからの企業経営にとって何よりも必要なことであると強く感じて、様々な取り組みをしています。社員の人種や育って来たバックボーンも異なり、役割や働き方も多様で、ライフイベントや家族など自身を取り巻く環境も変化し、そこに個々人の好みも加わる。硬直化した一様の環境では対応し切れない時代です。
社員ひとりひとりが求められる成果は何かを理解してそれを追及する空気をつくることと、そのために必要な環境を提供し個々人の判断で選べるようにすること、対応策はそれしかないと考えています。オフィスの運営においても同様です。「どの場所で何をするのが、今の自分にとってベストか?」ひとりひとりがそんな思考をもって、オフィスを使いこなすことが出来れば、その組織のパフォーマンスは間違いなく高まっていくことでしょう。 いずれにしても、オフィスを中心とした仕事環境を工夫することで社員ひとりひとりのパフォーマンスを最大限に引き出す取り組みは、企業経営にとって極めて重要です。
これからのキーワードは「人にやさしく」です。“人間性”や“自然”といったテーマがより大切になります。オフィスにおける木材の積極活用に取り組んでいる当社としても、建具家具普及協議会の活動を注目し応援しています。


佐藤浩也さん 佐藤浩也
株式会社ディー・サイン 代表取締役社長
東京工業大学工学部建築学科卒業。(1989年3月)
株式会社リクルート・日本オラクル株式会社・明豊株式会社(現 明豊ファシリティワークス株式会社)を経て、独立起業。
当時、日本のオフィス業界では認識すらされていなかったプロジェクトマネジメントサービスの展開を試みた草分け的な存在。
創業間もないリンクアンドモチベーションに、自身の事業を持ち込む形で参画。(2000年7月)
同社取締役、株式会社リンクプレイス代表取締役社長を兼務。
MBOに伴う社名変更を経て現職。(2012年1月)
日本オラクル/リンクアンドモチベーション在籍中、それぞれプロジェクト主担当者/責任者の立場で、日経ニューオフィス賞 通商産業大臣賞(1995年)/経済産業大臣賞(2001年)を受賞
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間仕切りプロジェクト


IFFT Interior Lifestyle Living (2018.11/Tokyo Big Sight)

 IFFT2018 インテリアライフスタイルリビングに新しい考え方の間仕切りとしてJIBUN ADDRESSを発表いたしました。
通常の間仕切りは、空間や部屋を仕切るものですが、JIBUN ADDRESSはデスク、あるいはテーブルを仕切ることによって“ジブン空間”を作ることができます。
日本の伝統的な建具、間仕切りを現代のライフスタイルに合わせ、空間を圧迫感なく適度な間で分ける間仕切りは、リビング学習するお子様や、個々が何か集中する時間や作業を行いたいとき、そして、フリーアドレスが導入されているオフィスのデスクをあっという間にマイデスクに早変わりさせることができます。
国内外の方から、「発想がユニーク。そして美しく、それでいて機能的」と発売を心待ちにするたくさんのうれしいお言葉を頂戴しました。

 ARUHI マガジン

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自分アドレス


自分空間

 個人のデスクを廃し、共有デスク化するフリーアドレス。
香しい木の香りがする時空間「わたしだけのアドレス」を開いただけで、瞑想したり、夢中になれる、ほっとする自分の時空間が仕切られる。
元来、天然の木を利用した建具は、日本の四季の移り変わりに合わせた、日本の風土や暮らしに合った道具であり、部屋同士や空間を仕切りながら時には内と外の関係を作り、またお互いを繋げていきます。 仕切りを簡易にすることで、柔らかな人間関係や開放感のある空間が生まれます。適度なプライバシーを確保しつつ、コミュニケーションをつくりだすことができます。

jibun addressのイメージ
自分アドレス デザインインフォ

デスクやテーブルの上の間仕切/家庭の中で自分の場所

 コミュニケーションの在り方が多様化しています。
最近は、ダイニングテーブルやリビングテーブルで勉強をするお子さんも増えていると聞いています。

私たちは、わたしらしさの回復を目指すために、フリーアドレスのデスク上を持ち運びできる最小の間仕切り「自分アドレス」を開発いたしました。
デスク上を仕切ることで「わたしだけの場所や時間」を創出します。

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